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中国市場のトヨタ 昨年は過去最高、本年目標は微増

人民網日本語版 2016年01月06日14:47

2014年に中国での販売量が目標に達しなかったトヨタだが、15年は局面を打開した。豊田汽車(中国)投資有限公司(トヨタ中国)が5日に発表した業績報告によると、15年度の大陸部市場での販売量は112万2500台に上り、前年比8.7%増加し、過去最高となった。「一財網」が伝えた。

トヨタの15年の中国市場での販売目標は110万台。14年も同じ110万台を目標としていたが、中国自動車市場の減速に影響され、昨年は最終的に目標を達成できなかった。そこで15年に再び同じ110万台を目標に掲げたが、これは14年の販売台数103万台に比べて6.8%の増加にとどまる目標であり、増加幅としては前年のほぼ半分だ。これまでの状況をみると、トヨタは鈍化し続ける15年の中国自動車市場の中で、スポーツ用多目的車(SUV)の「ハイランダー」(クルーガー)新モデルや中小型車戦略における「カローラ」や「レビン」などの各車種ががんばりをみせ、最終的に目標を順調に達成することができた。

意外なことだが、15年に中国自動車市場で勝ち抜けたトヨタが、16年については非常に慎重な予測をうち出している。トヨタ中国が5日に明らかにしたところによると、16年には協力パートナーと引き続き努力を重ね、2つのエンジンを備えたデュアルエンジンを代表とする省エネ・新エネルギー車の普及を続けるとともに、現地化戦略をさらに深いレベルで推進し、中国市場での販売量115万台達成を目指すという。

トヨタは15年10月末にカローラとレビンのデュアルエンジン車を発売し、このハイブリッド車は現在、市場で予想を上回る業績を上げている。カローラの販売量は16年1月5日現在で9268台、レビンは15年12月27日現在で8465台に達した。トヨタの計画では、両ハイブリッド車を合わせての月間販売目標は5千台だが、今の状況をみると、1車だけでも5千台に迫っている。

だが15年の好調な業績とデュアルエンジンの新車2車種に後押しされながらも、トヨタは16年の目標を前年比2.75万台の増加にとどめ、増加幅はわずか2.45%だ。トヨタ中国の牛煜スポークスマンは、「これまでトヨタの中国での年平均増加率はおよそ8〜9%だったが、16年の販売量目標計画については、主に15年の販売状況を踏まえ、中国自動車市場全体に対する判断、製品の導入状況、製造システムなど多方面を総合的に考慮して決定した。カローラとレビンのデュアルエンジン車の市場での業績は予想を上回ったものの、部品サプライヤーの生産能力やアフターサービスなどを考慮して、販売目標を大幅に引き上げることはしない。トヨタは引き続きリストラなしの『年輪経営』を指導理念とし、持続的で健全な成長を追求していく」と話す。(編集KS)

「人民網日本語版」2016年1月6日

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