▽具体的な協力が「花盛り」
中国とロシアは貿易規模が拡大すると同時に、民用航空、エネルギー、高速鉄道などの具体的な分野での協力も強化しつつある。プーチン大統領はこのほど取材に答える中で、「宇宙計画と航空分野で、ロシアと中国はナローボディ機と大型ヘリコプターの共同開発を進めている。エネルギー分野では引き続き非常に大規模なプロジェクトを進めており、原子力プロジェクトもこれに含まれる。中国はロシアの重要プロジェクト『ヤマル液化天然ガス(LMG)プロジェクト』の出資国の一つだ。有名なモスクワ-カザン間高速鉄道プロジェクトは、作業が非常にスムースに進んでおり、一部区間は時速が400キロメートルに達する見込みだ」と述べた。
エネルギー分野はかねてより両国の経済貿易協力の注目点だ。税関総署のデータでは、今年5月に中国はロシアから原油524万5千トンを輸入して過去最高を記録し、前年同月比では33.7%増加し、ロシアは3カ月連続で中国にとって最大の原油供給国になった。
ロシア国家エネルギー安全保障基金のコンスタンチン・シーモノフ代表は、「エネルギー協力は中国・ロシアの貿易協力の『背骨』を形作っており、原油以外にも、両国は天然ガス分野での協力で今後大きな可能性がある」と指摘する。
また両国間の越境ECも急速に発展し、ロシアは中国の越境ECの2番目の輸出目的国となっている。アレクセイ・グルズデフ駐中国貿易代表は、「二国間貿易の増加は越境ECの勃興発展と切り離せない。越境ECの発展はロシアの農産品の中国への輸出に積極的な役割を果たし、二国間の越境ECプラットフォームを通じて、スタブロポリ地方から毎年、中国に各種の穀物約100万トンが輸出される見込みだ」と説明する。
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