習近平国家主席の招待に応じて、ロシアのプーチン大統領が25日から中国を公式訪問した。訪問に先立ち、アンドレイ・デニソフ在中国ロシア大使は、「プーチン大統領の訪中期間中、両国はさまざまな分野の文書30件あまりに調印する予定で、観光、民用航空機の製造、大型旅客機と大型ヘリコプターの製造、原子力エネルギー、宇宙など多岐にわたる」と述べた。これについて専門家の間からは、「中国ロシアの経済貿易協力には着実な基礎があり、二国間貿易の規模と量は増加を続け、貿易構造は改善を続け、協力分野も拡大を続けている。プーチン大統領のこのたびの訪中は両国が経済貿易分野でより多くの具体的な協力プロジェクトに調印し、これを実施する上でプラスになり、双方の経済貿易協力の持続的発展を推進することになる」との見方が出ていた。「人民日報」海外版が伝えた。
▽二国間貿易は持続的に回復
中国・ロシア間貿易額は短期的な減少の後、3月に下げ止まって増加に転じた。4月と5月も増加傾向を保ち、増加幅が拡大を続けた。税関総署のまとめたデータによれば、第1四半期(1-3月)の二国間貿易額は917億7千万元(1元は約15.3円)で前年同期比3.6%増加し、1~4月は1283億5千万元(同6.8%増)、1~5月は1677億3千万元(同8.8%増)だった。
国家発展改革委員会対外経済研究所国際協力室の張建平室長は、「さきの二国間貿易額の短期的な減少は、主に原油をはじめとする大口商品価格の低下が原因だった。今年に入ると、中国のロシアからの原油輸入量は増加を続け、エネルギー価格が再び下がることはなく、こうしたことが双方の貿易の回復の土台となった。また双方は経済貿易分野でのさらなる協力を模索中で、これも二国間貿易の規模拡大にプラスになった」と話す。
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn