日本メディアが伝えたところによると、日本はこのほど2016年から中国への米の輸出を全面的にスタートすることを決定したという。米の卸販売を手がける商社や業界団体計5カ所、すなわち東京の木徳神糧株式会社、北海道のホクレン農業協同組合連合会、神戸の神明ホールディング、横浜の千田みずほ株式会社、北海道(倶知安町)のショクレン北海道が、今年の夏以降、中国への輸出を開始する予定だ。「国際商報」が伝えた。
対中米輸出を拡大する日本側の理由は、少子高齢化の進行により、日本国内の米の需要が減少を続けているため、おいしくて高品質の日本ブランド米を消費大国の中国に輸出することを決めたというものだ。日本側のデータをみると、確かに米の一人あたり消費量が減少を続けると同時に、食用米の在庫量が増加を続けている。
また対中輸出を促したより深層レベルの原因として、環太平洋経済連携協定(TPP)の影響で、日本製品が深刻な打撃を受け、新たな位置づけや販売ルートを模索せざるを得なくなり、世界市場における高級農産品が最善の選択になったことが挙げられる。
▽高級路線への移行を迫られる日本農産品
報道によると、木徳神糧は北海道の高級米「ゆめぴりか」5トンを輸出する。ホクレンは15トン前後を輸出するが、ブランドは輸出先の買い手と相談して決めるという。
日本から中国への米の輸出量はこれまではずっと少なかったが、最近になって猛烈な勢いで増加している。日本側のデータをみると、14年の対中米輸出量は158トンで、前年比3.4%増加した。15年は600トンで、14年の約4倍になった。
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