上海協力機構創設から今年で15年になる。この記念すべき年の6月23日、第16回上海協力機構首脳会議がウズベキスタンの首都タシケントで盛大に開幕する。(文:王新俊・軍事科学院軍事戦略研究部国家安全戦略研究室研究員。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
世界の政治、経済、安全保障情勢に大きな変化が生じる中開かれる今回のサミットは、過去15年間の経験を総括し、今後10年間の発展のビジョンを描き、多国間の経済・貿易・安全保障・人的・文化的協力関係の発展を後押しするとともに、インドとパキスタンの加盟プロセスを推し進めることを課題としている。したがって、重大な意義を持ち、重大かつ長期的な課題を扱うこのサミットを、国際社会は一致して注視している。
上海協力機構は2001年の創設から現在までに、すでに15年間の道程を歩んできた。過去15年間に、加盟国間のテロ対策協力、経済・貿易関係、人的・文化的交流の促進に重要な貢献を果たした。過去15年間に、平等・尊重、互恵協力の過程において、「相互信頼、互恵、平等、協議、多様な文明の尊重、共同発展の追求」を核心的原則とする「上海精神」を徐々に探り、形成した。
まさにロシア・グローバル安全研究所のスミルノフ所長が述べたように「上海精神」は上海協力機構の魂であり、その成功の秘密でもあるのだ。この「魂」があるゆえに、われわれには上海協力機構の道が歩むほどに広くなり、歩むほどに明るくなることを信じる理由がある。
近年、世界の経済危機は続き、地域の衝突・紛争問題は絶えず、国際テロ対策は厳しい状況にあり、様々な災禍が頻発し、人類にとって大きな脅威や試練となっている。とりわけ、現在も世界金融危機の余波が続き、世界各国の経済発展、民生推進にとって大きな圧力となっている。いかにして上海協力機構の強みを発揮し、域内各国の発展戦略推進に貢献し、地域の安全・安定および各国民の幸福を増進し、地域経済の持続的発展を後押しするかは、上海協力機構の直面する重要な課題であり、今回のサミットの中心的議題でもある。
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