構造改革に関する議題の中で、過剰生産能力は市場経済の多くのエコノミーが頭を悩ませる問題となっている。中国がここ数年実施してきた「過剰生産能力の削減」について、これが遅れた生産能力を輸出する計画的な手段なのではと誤解する人もいる。だが実際には、中国の鉄鋼産業が過剰生産能力を解消することは、本質的には相互利益のウィンウィンだ。河北鋼鉄股フン有限公司(フンはにんべんに分)の海外展開では自社にかかる販売圧力を引き下げると同時に、現地のニーズにもよく対応しており、「お互いにとって利益になる」ことを実現している。こうした世界貿易機関(WTO)のルールに合致したソリューションは、市場化によるバランスの取れた配置であり、資源の相互補完であり、発展途上国の参考になる。
ある意味、中国が直面する経済の鈍化と企業の抱える負担という問題は、各国共通の「心配事」であることがしばしばだ。中国が調整と改革によって得た経験は、世界各国が「経済成長への焦り」から抜け出すための方法と変革の参考にもなるだろう。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年9月1日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn