楽視、アリババ(阿里巴巴)、百度など、インターネット企業による自動車製造分野への相次ぐ進出に続き、自動車メーカーの上級管理職のネット自動車企業への転職、楽視のスーパーカーのお披露目、蔚来汽車と江淮汽車のOEM(他社ブランド製品の製造)合意への調印などの出来事があり、こうしたことから中国版ネット企業カーが現実にものになる未来が予想される。「第一財経日報」が伝えた。
ネット企業カーの流れの中、自動車メーカーは電動化、スマート化、オーダーメード化に向けたテストを進めている。これが未来の自動車産業の発展の方向性になるであろうことは否定できない。自動車メーカーとネット企業と、これからの競争で勝利を収めるのはどちらか。
▽カベを破る
周知のように、自動車はこれまでずっと資金・技術集約型産業であり、そのスタートから100年以上かかって構築された産業の障壁は一朝一夕でうち破れるほど簡単なものではない。比亜的の王伝福会長と吉利の李書福会長はかつて公開の場で、「ネット自動車製造企業の多くは概念や構想に過ぎない。一部のネット企業は携帯電話産業のOEMモデルを選択するが、フローの制約、製品の品質の制約、供給チェーンの管理などの問題や課題に直面している」といった主旨の発言をしている。
とはいえこうしたカベには徐々にヒビが入っている。瑞銀証券の侯延■(玉偏に昆)研究主管(アジア自動車産業研究主管)は、「従来の自動車メーカーによる真の技術障壁はエンジンとトランスミッションにあり、電気自動車が主流になれば、ネット企業の自動車メーカーに対する挑戦は大きなものになる。かつて携帯分野で聯発科技がチップを開発し、携帯メーカーの技術をめぐる競争がチップに移行したように、自動車の電動化が自動車産業参入のハードルを全体として引き下げ、ブランドへの需要とカベが徐々に破られることになる」との見方を示す。
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