中国の人気ドラマ「琅●榜(ろうやぼう)~麒麟の才子、風雲起こす~(●は王へんに邪)」が米サイト「Viki.com」で9.7ポイント(10点満点)の高得点を記録し、同サイトで最も評判の良いテレビドラマの一つになった。同サイトのネットユーザーが自発的に字幕チームを作り、まず56話からなる同作品の中国語のセリフを英語に翻訳し、それから各国のボランティアが現地の言語に翻訳した。韓国語や日本語など広く使用されている言語のほか、ギリシャ語やヘブライ語など珍しい言語にも翻訳されている。シンガポール華字紙「聯合早報」の記事を引用し、参考消息網が伝えた。
ドラマの衣装やBGMは、中国文化に明るくない外国人を魅了した。作品の複雑な歴史的背景も、外国の視聴者がストーリーを理解する妨げにならなかったので、作中の人物にも共感を得やすいようだ。
もう一部のタイムスリップをテーマとした中国の宮廷ドラマ「歩歩驚心」は今年、韓国でリメイクされ、地上波のゴールデンタイムに放送された。中国はこれまで韓国ドラマを輸入していたが、今回の「華流」文化の輸出は中国人から「時代の節目となる逆襲」と称されている。
これらのテレビドラマが好評を博しているのは、中国の文化・エンタメ産業が近年に入り急激に成長しているからだ。会計事務所のトーマツが昨年11月に発表した「中国文化・エンタメ産業のビジョン」によると、映画・ネットドラマ・テレビという3大業界の全体規模は2015年に約4500億元にのぼり、2020年にはさらに1兆元に拡大する見通しだ。また映画の興行収入と観客動員数で北米を抜き、世界最大の市場になっている。
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