中国が独自に開発した水中グライダー「海翼号」がこのほど、マリアナ海溝のチャレンジャー海淵で、大深度潜水観測任務を終え、無事回収された。最大潜水深度は6329メートルに達し、水中グライダーの世界記録を塗り替えた。新華社が伝えた。
中国科学院が発表した情報によると、同機は中国科学院瀋陽自動化研究所が開発した、中国が完全に独自の知的財産権を持つ新型水中観測プラットフォームだ。同機は科学調査船「探索1号」を母船とし、4日間で12回、計87時間の潜水作業を行い、航続距離は130キロ以上となった。これは米国の科学者が樹立した、水中グライダーの6000メートルという最大潜水深度の世界記録を塗り替えた。
水中グライダーは浮力と姿勢を調節することで、水中を移動し海水情報を収集する新型水中ロボットで、低燃費・高静音性という特長を持つ。特定海域で高精度・広範囲海水観測を行い、海洋環境の空間・時間的測量密度を上げることが可能で、現在の水中観測手段を効果的に補うことができる。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年3月7日
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