水中の状況を確認する潜水士
北京市公安局特殊警察総隊には、警備やセキュリティチェックを行う「第五支隊」に所属する「スクーバ隊」と呼ばれる、あまり知られていないチームが存在する。中国全土の警察初の潜水を専門とするスクーバ隊には現在、特殊警察20人が所属している。京華時報が伝えた。
スクーバ隊は、重要イベントが行われる地域周辺の安全を守る責任を担っているほか、北京市で起きた各種事件の盗品・証拠品の捜索も行う。また、水難事故などの通報があった場合、当然なこととして救助に当たる。
訓練中にロープで合図を送る指揮官
ロープで「モールス信号」
訓練が始まる前、岸の上の指揮官と、潜水士は合図をあらかじめ決めておく。例えば、ロープを1回引っ張ると「右」、2回引っ張ると「左」、3回引っ張ると「後ろ」という具合にだ。ある指揮官は取材に対して、「ロープを潜水士の手にくくっておく。そして、合図を決めておき、ロープでモールス信号のように命令を伝える」と説明した。