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中国が第2の故郷 異国に遺体を捧げた日本人 (2)

人民網日本語版 2017年03月10日10:02

北川さん夫妻は同地での生活を次第に好むようになっていき、中国に対する愛着が湧き、同地に長期滞在して、のんびりと余生を過ごすことにしたという。妻の北川十寸子さんは、「人が死んだ後に遺体が火葬または土葬されるというのは全く意味のないことで、病院に献体すれば少しは人の役に立つことができる。私たちの両親は自分自身の遺体を大阪の病院に献体し、臨床医学の教育研究や科学研究に役立ててもらった。呉江区盛澤鎮に来て13年になるが、ここは私たちの故郷の奈良にとてもよく似ており、早くからここを第2の故郷にしようと思った。この地で遺体を献体するのは、私たち一家がこの都市のためにできる恩返しであり、もう一つは医学の科学研究に少しでも貢献したいから」とその思いを語った。

生前の北川光男さんの写真。

北川さん夫妻は2009年に、遺体献体の登録手続きを行った。北川十寸子さんは、「今私が特に注意していることは、交通事故や突発的な事故に遭わないようにすること。できる限り自分の体を守って、亡くなった後に献体できるようにしたい」と語った。

北川光男さんの告別式の様子。

呉江区赤十字会の常務副会長の沈小紅氏は、「北川光男さんは亡くなるにあたり、国境を越えて自身の遺体を中国の医療教育事業のために献体し、医療の架け橋となった。北川さんは多くの人から尊敬される形で、自身の人生に幕を下ろし、社会や人類のためにこの上ないほどの最後の貢献を行った。生前は善行を、その死後にも愛情を捧げてくれた。北川さんは人道、博愛、貢献の精神によって命の力強さ、国境を越えた愛情に満ちた思いを伝えた。私たち全ての中国人はこのことを胸に刻み、語り継いでいくべき」と語った。(編集YK)

「人民網日本語版」2017年3月10日


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