■当初の考えと反対の結果に
韓国では朴槿恵氏が弾劾されて失脚したことを受け、5月9日に大統領選挙が行われる。朴氏の政治的失敗により、右翼政党の候補者の勝算はほぼゼロだ。また、朴政権によるTHAAD配備協定調印も左翼勢力候補から問題視されている。中国政法大学国際政治学部長の李群英教授は本紙の取材に「左翼政党は政治的主張において、朝鮮との関係緩和及び米中韓三カ国間で政治的バランスをとることを主張している」「次期大統領は就任後朝鮮、中国、米国、ロシアとの関係を調整するだろう」と指摘した。
経済的下降もTHAAD配備拒絶の要因だ。韓国商報の以前の報道によると、韓国の権威ある経済シンクタンクIBK経済研究所の報告は、THAADが韓国経済に大打撃を与えたことを示している。THAAD配備による韓国の経済的損失は約16兆9000億ウォンに達し、経済成長率は1.07ポイント低下。
THAADの韓国搬入に民衆も懸念を抱いている。AFP通信はデモ参加者が「THAADはいらない、平和がほしい」とのスローガンを高く掲げていたことを指摘した。彼らはTHAAD配備が民衆に安全をもたらすどころか、反対に現地が朝鮮の主要攻撃目標になると考えている。民衆はまた、THAADシステムが強い放射線を発し、住民の健康を脅かすのではないかと疑問を抱いている。
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn