中国国家がんセンター等の関連当局が先ごろ開催した乳がん専門家によるフォーラムに出席した専門家は「既存の腫瘍を中心とする治療モデルにおいて、乳がんとその治療による心血管、骨の安全、内分泌、心の健康といった問題を重視する必要がある。乳がん治療はがんそのものに注目するだけでなく、これを慢性疾患と見なし、全過程の全面的な管理を実現するべきだ」と注意を呼びかけた。光明日報が伝えた。
中国の乳がん患者の5年生存率は平均76%。北京大学医学部主任の詹啓敏氏は「生存率が大幅に上昇しているが、乳がんを腫瘍慢性疾患として再認識する必要がある。乳がん治療における代謝機能の低下、心血管の毒性、うつなどの健康問題に注目するべきだ」と指摘した。国家心血管疾患臨床医学研究センター副主任の張健氏は「心血管のリスク管理を例とすると、乳がんの現段階の主な治療方法は、血中脂質の異常、心不全や狭心症など、心臓に関する疾患をもたらす。高齢の乳がん患者のうち、心血管疾患は乳がん自体を超え、最大の死因となっている。そのため全過程の全面的な管理の理念により、乳がん治療モデルを見直すことが非常に重要だ」と警鐘を鳴らした。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年3月29日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn