第4に、安全保障協力深化の必要性。中国とEUは共にテロ、周辺情勢の緊張さらには動揺といった安保上の大きな脅威に直面しており、安全保障分野での協力強化の重要性がかつてないほど高まっている。
要するに、世界の新たな情勢が中国・EU協力に新たな要求を課している。中国・EU戦略的パートナーシップの全面的な深化と拡大は双方の発展だけでなく、全世界の安定にとってプラスだ。楊潔チ氏が述べたように、中国・EU協力の深化は双方の共通利益に関わり、国際政治・経済関係の発展にとっても重要な意義を持つ。
無論、中国・EU間には問題もある。例えば「中国のWTO加盟議定書」第15条の問題に関して、もしEUがWTOのルールを遵守できなければ、国際ルール重視という自らのイメージを損ない、中国・EU関係の発展にマイナスであり、多国間貿易体制も極めて深く傷つけることになる。
現在中国・EU関係はかつてないほど緊密なものになっている。互いの間に問題や溝があるのは正常なことだ。双方が理性的、実務的かつ政治化しない姿勢を堅持しさえすれば、双方共に受け入れ可能な解決策を見出すことが必ずできる。結局のところ、中国・EU間に根本的な衝突や矛盾は存在しないのだから。中国とEUの第7回ハイレベル戦略対話は顕著な成果を挙げた。これは双方共に協力の強化、溝の解消を強く望んでいるためだ。今こそ中国とEUの協力深化に最適な時であり、中国・EU関係の明日はさらに良くなるものと信じる。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年4月21日
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