日本の図書館は現在、人と人のつながりを保つ場所へと移行している。その背後にあるのはインターネットの普及によってもたらされた人々の生活の変化だ。日常生活で他人と交流する機会が減り、図書館が他人との交流の機会を増やす新たな場所となっているのだ。ネットで何でも検索できてしまう今の時代に、目に見え、触ることのできるサービスはいっそう貴重なものになっている。
日本にある約3000館の図書館のほとんどが公立。筆者は東京豊島区の中央図書館をよく利用している。13平方キロの同区に、図書館8ヶ所がある。図書館のこのような分布密度は日本の他の地域でも決して珍しいことではない。この図書館では、「人民日報」や「ニューヨークタイムズ」、韓国の「中央日報」などの外国の新聞を読むこともできる。来館者が非常に多く、席が足りないため、同図書館は席に座る時間を1人当たり3時間と制限している。席に座って本を読みたいと思えば、30分前には予約しておかなければならない。同図書館の人気図書ランキングを見てみると、芥川文学賞を受賞した小説や、村上春樹や東野圭吾などの人気作家の新作がランクインしていた。そのような点からも、日本人は文化、社会、科学などの書籍に興味を持っていることが分かる。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年5月2日
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