2017年3月24日  
 

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禅を世界に広めた仏教学者・鈴木大拙を日本人は如何に紹介しているか?

人民網日本語版 2017年03月24日11:10

日本の禅文化を海外に広くしらしめた仏教学者である鈴木大拙(すずきだいせつ、1870-1966)の出身地・石川県金沢市には、「鈴木大拙館」がある。(文:陳言。瞭望東方周刊掲載)

鈴木大拙の本名は鈴木貞太郎、「大拙」は居士号だ。中国にはほんとうに賢い人は、やたらに自分の知恵をひけらかさないという意味の「大智は愚の如し」ということわざがあるが、「大拙」という円覚寺の老師から与えられた名前は何物にも囚われない境地の中に大いなる者が現れるという意味があり、それを体現したことで「鈴木大拙」という名前で今も広く知られている。

鈴木大拙は生涯通じて禅を探求すると同時に、東西の知識を学び続けた。日本語による著書は「浄土系思想論」など70-80作あるほか、「大乗仏教概論」や「禅論文集」など英文著書も20作以上ある。その数の多さは、日本の他の仏教学者とは比較にならないほどだ。米国に滞在していた時、鈴木大拙は胡適などの中国の学者とも歴史・宗教をめぐる交流を幾度となく行っていた。

「鈴木大拙館」に入ると、受付で手の平よりやや大きい見開きのパンフレットを渡される。それに鈴木大拙の紹介が少し書かれているものの、それ以外の資料は何もない。薄暗く細長い回廊をずっと歩いていくと、突然まぶしい光が差し込んでいる所があり、さらに進んでいくと、枯山水の庭園がある。

「鈴木大拙館」には、展示空間と学習空間、思索空間の3つの空間がある。展示空間には、写真が数枚あるだけで、他には何もない。禅宗の教義は、文字や言葉による教義の伝達のほかに、体験によって伝えるものこそ真髄であるという意味の「不立文字(ふりゅうもんじ)」を原則にしており、展示品に何の説明もないというのは、鈴木大拙を記念する最も良い方法であると言えるだろう。

学習空間には、小さなカウンターがあり、鈴木大拙の名言が書かれた用紙が置かれている。その紙には、1つの名言が書かれているだけで、その他は真っ白の状態だ。

思索空間も小さく、畳敷きの椅子が置かれている。壁に向かってそこに座るものの、壁には書画などはなにもなく、ガラス越しに水境の庭が見える。風はなくても、水面に湧き出る泉が何ヶ所あり、綺麗な輪が広がり、静かな空間を演出している。


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