〇共感力が低い一人っ子
一人っ子は両親や祖父母から特別に注目されるため、他人との付き合いにおいて、表現力に乏しく、表現の仕方もより身勝手で、共感力(他人の立場や感情を理解する力)が低いことが、研究を通じて明らかになった。
今回の研究論文の著者は、「これらの結果は、家庭環境(一人っ子かきょうだいがいるか)が、個人の行動や脳構造の発育に対して重要な役割を果たしていることを物語っている」と指摘した。同論文では、別の研究結果を引用したうえで、「一人っ子は、両親と一緒に過ごす時間がより長く、自分の望みがより強い傾向にある」とした。
過去の数多くの研究から、「望み」が、認知表現に対して大きな影響を及ぼすことが分かっており、その中には創造力も含まれる。また、一人っ子は、単独で活動する機会がより多く、それは独立や創造をめぐる観念の確立と深く関わっている。その一方、一人っ子は、共感力や社交情報の処理能力に劣っているという「代償」を引き受けざるを得ないといえるだろう。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年5月27日
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