第1世代一人っ子の両親が老年期へ 増える「空の巣家庭」
南京市の戸籍人口のうち、すでに5人に1人は高齢者だ。今年末の時点で、南京市に住む60歳以上の高齢者の数は、総人口(636万人)の21%にあたる120万人以上に達すると見られる。また、更に細かく見ると、「第1世代一人っ子」の両親の数は40万人を上回る見込みだ。揚子晩報が伝えた。
○南京の高齢者、今年末時点で120万人突破
南京市民政局によると、昨年12月末の時点で、南京市の戸籍人口は636万人、うち60歳以上の高齢者は116万1800人に達し、全市総人口の18.23%を占めた。部隊所属者および大学在籍者の計約100万人を差し引いた場合、高齢者が全市人口に占める割合は21%を上回る。つまり、南京市民の5人に1人はお年寄りという訳だ。高齢化率が年平均4ポイントから5ポイント上昇している状況から見て、今年末には、南京の高齢者人口は120万人を突破する見込み。
関連データによると、1995年の南京市の高齢者人口は34万2千人、全市総人口に占める割合は12.4%だった。2000年末には高齢者人口は40万人を上回り、全市総人口の14.4%を占めた。関連部門は、「南京市の高齢者人口のピークは、2040年代に現れる」と予測している。
○増える「要介護」「独居」「空の巣」高齢者
南京に住む約120万の高齢者のうち15%は、身の周りのことが全くもしくは部分的にできない「要介護・要支援」の状況にある。つまり、子供や専門の介護者によるサポートがないと生活できない高齢者は18万人に上る。南京市民政局社会福祉サービスセンター担当者は、「当センターは昨年、介護や支援を必要とする高齢者に関するデータ・情報の収集作業に着手した。雨花台区に住む病気の高齢者7千人を対象とした第三者社会機関による詳細調査の結果、要介護・要支援高齢者の数が年々増加していることが判明した」と述べた。