「自動車の排気ガスは煙霧より10倍も衛生的?」、「北京の大気品質が悪化している?」、「石炭のガス転換が煙霧悪化の元凶?」といったデマが、人々の間で広まっている。先日開幕した第4回北京環境文化ウィークで、北京市環境保護局が環境保護に関するデマを否定した。北京晨報が伝えた。
◆デマ 自動車の排気ガスは煙霧より10倍も衛生的?
分析:自動車の排気ガスは主に窒素酸化物、炭化水素などのガス状汚染物質であり、PM2.5への寄与は二次汚染が中心だ。これは携帯型のPM2.5測定器では測定できないものであり、かつこのような測定器の精度も疑わしい。現在の科学の常識によると、PM2.5の大半が二次転化により生成されたものだ。北京の汚染源のうち、自動車が排出する汚染物質のPM2.5への年平均寄与度は3割ほどで、暖房シーズン以外ならば4割に達する。
◆デマ 石炭のガス転換は北京地区の湿度上昇の原因であり煙霧悪化の元凶?
分析:中国科学院大気物理研究所の王自発研究員は、「中国の現在の天然ガス消費量から計算すると、毎年の天然ガス燃焼によって生じる蒸気をすべて液体の水にし、全国で人口が集中する東部地区で均等に割り振った場合、その水の厚さは大気中の降水量の数十万分の一程度で、影響は微々たるものだ」と指摘した。
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