ドイツ・デュッセルドルフで行われている卓球世界選手権は1日、男子個人戦を行い、史上最年少の日本代表である張本智和選手(13)が、リオデジャネイロ五輪男子シングルス銅メダリストの水谷隼選手を4-1で撃破し、一躍「時の人」になった。試合後、張本選手が登場すると、取材エリアはごった返しの状態になった。記者数十人を前に、張本選手は、「目標は1試合でも多く勝つこと」と語った。中国新聞網が報じた。
昨年の世界ジュニア卓球選手権のシングルスで優勝し、史上最年少で日本代表として卓球世界選手権に参加し、2020年東京五輪に向けて若手有望選手を海外で集中的に強化する対象にも選ばれるなど、早くから「天才少年」と呼ばれるようになっていたものの、張本選手が中国人に知られるようになったのは、中国人の両親を持つ彼が上海で練習試合に参加し、「道場破り」と報道された時だ。2003年6月27日生まれの張本選手の両親は中国の元卓球選手で、彼が以前に「中国の大人の選手も倒せる」と豪語したことで話題になった。
その発言が少し「高慢」と取られてしまったようだが、試合後は、「僕は神童ではない。実力はまだまだ。僕は日本代表の中で最も弱い」と謙遜し、少し照れながら話した。
また、試合後の姿勢もとても印象深かった。水谷選手に勝った瞬間、内心は歓喜していたものの、張本選手は他の多くの選手のようにラケットを投げて喜びを爆発させることはなく、ラケットを静かに地面に置き、水谷選手に歩み寄って握手をし挨拶をした。
「投げることなどできない」。喜びを大きなアクションで爆発させることはなかった理由について、張本選手は笑いながら、「批判されたくないから」と話すと、記者たちの間でも笑い声が起きた。
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn