淘宝(タオバオ)や京東などのECサイトでは、頭の働きを補う、疲労回復を助ける、記憶力と免疫力を高めるといったうたい文句があいかわらず製品販売のキーワードになっており、試験直前の受験生をターゲットにした保健用品が引き続き主力だが、売り上げはそれほどでもなく、最大でも数百件の注文数にとどまるという。カルフールや物美などの大・中型スーパーの保健用品売り場でも、これまでの受験シーズンのような買い物ラッシュの情景は見られなくなった。
さまざまな状況からうかがえるのは、受験生の親たちが怪しげな栄養食品を信用しなくなり、グリーン食品を選んで子どもの栄養強化に努めるようになったという変化だ。スーパーの食品売り場の担当者は、「ここ最近、アーモンド、タマゴ、ヨーグルト、雑穀を買い求める客が増えており、その多くが受験生の家族で、子どもに天然の食品から栄養をとってほしいと願っている」と話す。
▽受験産業も時代と共に進む
100日間のラストスパート指導、1対1の指導、受験生合宿クラス、浪人生向け指導、ストレス解消の指導、特定の内容に絞った指導などなど、受験生を対象にした指導サービスを行う受験産業は受験制度とほぼ一緒に始まり、ともに発展し、すでに整った産業チェーンを形成している。「インターネット+」の時代には、オンライン受験指導が「00後」(2000年代生まれの人)の受験生の一番目の選択肢になっている。
オンライン個別指導プラットフォーム・猿輔導の共同創始者の帥科さんは、「今や『00後』が大学を受験するようになった。この世代は生まれてからずっとインターネットに親しんできた層であり、ネットを利用した学習をより好み、より上手に使いこなしている。ユーザーの考え方の変化や技術の発展にともない、オンライン学習やオンライン指導が学校の授業以外の指導における主流になりつつある」と話す。
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