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中国カザフスタン関係の3つの模範的意義

人民網日本語版 2017年06月10日09:20

中国の習近平国家主席がカザフスタンのナザルバエフ大統領の招待で同国を公式訪問した。習主席のカザフスタン訪問は3回目、ナザルバエフ大統領との会談は16回目だ。今回の訪問が両国の包括的な戦略的パートナーシップにとって、新たな段階に入るための原動力となることは間違いない。(文:寇思瑞・中国人民大学中国海外安全研究所研究員。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

中国とカザフスタンの友好関係には堅固な協力基盤がある。現在、両国関係は急速かつ高水準で発展。双方は協力をたゆまず拡大し、深め、各分野の協力でかつてない成果を挙げ、多くの面で大変重要な模範的な役割と意義を備えている。

第1に、中国カザフスタン関係は中国と周辺諸国の協力・ウィンウィンの新型の国際関係の模範例だ。中国とカザフスタンは善隣パートナーシップ、戦略的パートナーシップから包括的な戦略的パートナーシップへと発展し、経済協力、軍事的信頼、国際秩序の面で緊密に協力している。中国にとってカザフスタンは重要な石油・天然ガス輸入相手先の1つであり、カザフスタンにとって中国は最大の貿易パートナーだ。双方の経済構造には高い補完性がある。テロ対策、国境を跨ぐ水資源の利用と保護など非伝統的安全保障分野でも成果の著しい協力を多く行ってきた。すでに中国カザフスタン関係は中国と周辺諸国の「良き隣人、良きパートナー、良き友人」関係の模範例となっている。

第2に、中国カザフスタン関係は「一帯一路」(the belt and road)の枠組での国家発展計画連結にとって模範的意義を持つ。両国の指導者は「一帯一路」建設とカザフスタンの新経済政策「ヌルリ・ジョーリ」(明るい道)を互いに支え合い成り立つものと考えており、双方はこれを契機に生産能力・投資協力を一層強化する。2016年、両国政府は「『シルクロード経済ベルト』建設と新経済政策『ヌルリ・ジョーリ』連携協力計画」に調印し、総投資額260億ドル以上の計51件の生産能力協力・投資事業を始動して、両国民に確かな利益をもたらした。このような協力は「一帯一路」イニシアティブの実行が生む実際的意義を明示するとともに、より多くの国々にとって「一帯一路」への参加とその建設における参考となる。


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