第2に、加盟国の連携であり、中央アジアから南アジアへ拡大し、内陸からインド洋へと入る。アスタナサミットはインドとパキスタンを加盟国として正式に受け入れた。ウファサミットではベラルーシにオブザーバー、アゼルバイジャン、アルメニア、カンボジア、ネパールに対話パートナーの地位を与えており、他の国際組織と広範に協力し、戦後国際秩序を共同で維持する。これは上海協力機構の対外進出を意味する。1つには、印パの加盟によって上海協力機構は人口で全世界の約半分、面積でユーラシア大陸の5分の3を占めることになる。その影響力は大幅に強化され、これまでの地域的制約を突破。上海協力機構の影響力は南アジア、さらにはより広大な地域へと拡大し、「一帯一路」陸海連結の目標実現を一層後押しする。インドの加盟は「一帯一路」への同国の懸念解消に資し、上海協力機構と「一帯一路」の連携は、中パ経済回廊を始めとする「一帯一路」建設の障害を減らす助けとなる。
第3に、戦略の連携であり、現在の試練への対処から将来の戦略の連携にまでいたる。ウファサミットは政治的綱領文書「上海協力機構の2025年までの発展戦略」を採択した。今回のアスタナサミットはその実行をさらに進める。上海協力機構を舞台に、「一帯一路」は関係国に一層の発展の機会を創造する。「シルクロード経済ベルト」構想の実現は、上海協力機構の繁栄・発展を促進し、「一帯一路」建設の戦略安全環境の改善にも資する。
中国は上海協力機構協力の先導者であり、中国の提案はアスタナサミットの頻出語だ。共に話し合い、共に建設し、共に分かち合うことを原則とする「一帯一路」イニシアティブは、アスタナで上海協力機構の発展に力強い原動力を与えた。将来を展望すると、われわれは「上海精神」と「一帯一路」がさらに美しい輝きを放つことを期待できる。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年6月12日
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