■シンクタンクの提言をBRICS首脳会議に
近年、BRICSのシンクタンクはBRICS協力のために幅広く意見や知恵を集め、BRICSの現実に沿った新たな見解や考えを多く示し、BRICS協力の持続的で深い発展を効果的に後押ししてきた。12日の開幕式で、フォーラムは「BRICS首脳厦門会議への第9回BRICS学術フォーラムの提言」を発表した。これらの提言は今回のフォーラムの重要な成果として、今年9月のBRICS首脳会議に提出される。
中国人民大学の呉暁球副学長は人民日報の取材に「現在、世界は経済下降、ポピュリズムと保護貿易主義の台頭などの問題に直面しており、BRICSが手を携えて協力し、未来を共に創造することがとりわけ大切だ。将来、BRICSは機能拡大に努め、利益の訴求点を探る必要がある」と指摘した。
シンクタンク代表として出席したブラジル大統領府戦略特別副秘書官は「現在までBRICS協力で最も成功したのは経済・金融ガバナンス分野である。BRICS加盟国は知識と技術の交流をさらに進めるべきだ。特に貿易の円滑化、非伝統的安全保障などの分野で協力を展開し、発展の過程で遭遇する困難の克服を助けるべきだ」と指摘した。
国の交わりは民の相親しむに在り、民の相親しむは心の相通じるに在り。民心の通じ合いを後押しすることは、BRICS協力を支える民意と社会の土台を突き固めることになり、BRICS協力体制の安定した長期持続の保障にもなる。民間社会組織は大衆性と専門性の双方を備え、民心の通じ合いを後押しするうえで強みを持つ。
ブラジル国際発展協力協会会長は人民日報の取材に「民間社会組織は政府ではないが、国際問題で重要な役割を発揮する。BRICS加盟国において民間社会組織の演じる役割を強調し、BRICS内での参加制度を強化して、BRICSの持続可能な発展を確保すべきだ」と指摘した。
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