各企業がこぞって参入か
「繽果盒子」への取材で得ることができた情報によると、無人スーパーは普通のコンビニに比べて各種コストを安く抑えることができている。
まず、店舗設置コストが安い。15平方メートルの無人スーパーの店内で販売できる商品の数は、40平方メートルの普通のコンビニに相当する。そして、15平方メートルの無人スーパーのボックス型店舗を作るのに約10万元(約165万円)しかかからないのに対して、40平方メートルのコンビニを作るのに約40万元(約660万円)かかり、そのコストだけでも、無人スーパーは普通のコンビニの4分の1だ。
営業コストも安い。普通のコンビニは現在、高騰を続ける家賃と人件費の問題を抱えている。しかし、無人スーパーはその問題を解決し、営業にかかるコストは普通のコンビニの15%に抑えられている。
現在、このような無人スーパーは、封鎖型、または半封鎖型のハイエンドな団地に主に設置されている。運営者は、リスクのあるグループの入店を避けるために、そのような場所への設置を進めている。しかし、上海ではこのような無人スーパーがまだ2店舗しか設置されていないため、まだ判明していない課題もあり、今後の行方を見守る必要がある。
先陣を切って「無人スーパー」を設置している企業は現在、「鉄は熱いうちに打て」と言わんばかりに業務拡大を図っている。例えば、繽果盒子は今月3日、シリーズA融資が終わり、融資額が1億元(約16億5000万円)を超えたことを明らかにした。今後一年、同社は中国全土に5000店舗を設置する計画という。
実際には、「無人販売」という「金のなる木」に目を付けているのは繽果盒子だけではなく、コンビニ大手のローソンや電子商取引(EC)大手の阿里巴巴などもその業務の展開を始めている。
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