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安倍首相が今回の訪欧で目指す狙いとは

人民網日本語版 2017年07月12日09:12

日本の安倍晋三首相は欧州6ヶ国歴訪のため、現地時間5日午後にベルギーに到着した。今回の1週間にわたる訪欧は過密スケジュールが組まれている。時事通信によると、安倍首相は東京都議選での自民党の「歴史的大敗」をうけ、「外交的成果」によって不利な形勢を逆転させ、政治的存在感を示す意図があるとしている。人民日報海外版が伝えた。

テレビ朝日によると、現在内政・外交両面で政治手腕を強く試されている安倍首相は、不利な状況を外交で挽回する計画だとしている。だが、これを「責任逃れ」と批判する声も多い。自民党は今月10日に衆参両院で加計学園問題を審議することに同意したが、安倍首相は外遊を理由に欠席する。党内が動揺し、問題が微妙な状況にある中、これは難を避けるものとの指摘を免れない。

■積極的な外交で国民の支持を回復

都議選での自民党惨敗で安倍政権は痛手を負った。フィナンシャル・タイムズによると、小池百合子元防衛相の新政党「都民ファーストの会」の勝利という結果は、ここ数年の日本政治の安定局面を揺るがし、小池氏率いる全く新たな政党が東京で主導的役割を発揮することになり、小池氏が総選挙で自民党に対して同様の攻勢をかける可能性があるとしている。ラジオ・フランス・アンテルナショナルによると、安倍政権は自ら率いる自民党の東京での惨敗によって、国政への取り組みと政策推進において大きな障害を受けることになり、今回の選挙結果は、安倍政権が国民の支持を失い、支持率が大きく下がり始めたことの一つの象徴でもあるとしている。

アジア・タイムズによると、安倍首相は4日、「自民党は選挙結果を真摯に受け止め、深く反省して、国民の信頼を取り戻さなければならない」、「われわれは批判を真摯に受け止め、全力を傾けて、政権奪還時の初心に立ち返らなければならない」と表明したと報じた。

中国社会科学院日本研究所の呂耀東外交研究室長は、安倍政権にとって外交は得点となるので、都議選惨敗をうけ、安倍首相は訪欧によって支持率を回復したい考えだと指摘している。日経中文網によると、安倍首相は3日に行われた都議選惨敗後の臨時上層部会議で、「7月上旬にドイツで開かれるG20首脳会議時に積極的な外交を展開したい」と表明したとしている。


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