中国の取り組みは、西洋の利己主義哲学では全く説明がつかない。しかし、それにより、中国の構想、知恵が明らかになり、責任感ある中国の大国としてのイメージが確立され、アジア諸国の長期にわたる発展のために強固な基礎が築かれた。危機が発生した後、アジア諸国は、経済の持続可能な発展を確保するために、危機への対応から、長期的に効果のあるメカニズムを構築することへと協力のポイントを移行し、東アジア地域の協力を継続的に安定して加速させた。そして、ASEAN+3首脳会議の開催がスタートし、東アジア諸国の政治、金融、貿易、交通、観光、およびその他の分野の網羅的な協力が推進されるようになった。アジア金融危機が勃発した際、「アジア経済が立ち直ることはできない」と予想した評論家もいた。しかし、事実はそのネガティブな予想が間違いであることを証明している。数年の努力を経て、東アジア諸国の経済は1999年から好転し、 2000年からは安定して発展するようになった。シンガポールの華字紙「聯合早報」は、「中国の東風に乗って、自国を発展させる」、「歴史を振り返ると、これらは実際には、世界経済の秩序に出現した新たな兆し」と説明している。
現在、新たな秩序がその通り到来した。米ブルームバーグはユニークな観点から、アジア金融危機発生から20年の間に起きた変化を評価し、「中国は世界第2位のエコノミー、世界最大の貿易国となり、20年前には『夢』であった世界金融における『VIP席』に安定して座っている」と指摘している。
中国の習近平総書記は、金融関連の業務は重要な原則に沿って行わなければならないことに言及し、「本源に回帰し、経済・社会の発展に寄与し、従う」、「構造を最適化し、金融市場、金融機構、金融商品体系を整備する」、「監督・管理を強化し、金融リスクを予防し、回避する能力を向上させる」、「市場原理の基準に合わせ、金融資源の配置における市場の決定的役割を果たす」などの必要性を指摘した。
国際メディアは、これらは、中国の自国の金融体系を整備するための必要に応じた取り組みで、中国のプラスのエネルギーを世界に発信することができると評価している。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年7月18日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn