招商銀行とベインの報告では、16年末現在、高資産層の人数が2万人を超えた省・自治区・直轄市が22カ所あり、06年には唯一広東省だけだった状況が大きく変化している。東部5省市(広東省、上海市、北京市、江蘇省、浙江省)は全国に先駆けてそれぞれ10万人を突破し、この5省市の高資産層だけで全国の約47%を占め、その保有する投資可能な資産も全国の約62%を占めたという。
統計によれば、この5省市の国内総生産(GDP)を合わせると全国の約34%を占め、5省市の高資産層の人数と資産規模の全国における割合が34%を大きく上回ることから、この5省市の経済構造と都市形態が資産の集積にプラスに働いていることがうかがえる。
招商銀行とベインの報告は高資産層のタイプを挙げて、自ら企業を立ち上げて富を築いた人が41%、ゴールドカラー労働者(頭脳労働者)が29%、同族経営企業を継承した二代目が10%、プロの投資家が5%、その他が14%としている。その他には専業主婦、スポーツ選手、俳優、画家といったセレブが含まれる。
胡潤の富豪番付「2016年胡潤千万富豪資産報告」によると、中国の高資産層の55%が企業経営者で、ゴールドカラー労働者が20%、不動産投機家が15%おり、そのほかにはプロの株式投資家は10%の割合を占めている。
招商銀行とベインの報告では、高資産層の人数が06年の18万人から16年は158万人に増加し、過去11年間、毎日400人の新メンバーが新たに加わったことになるという。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年8月1日
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