中国では、映画「建軍大業(The Founding of An Army)」と「戦狼2 (Wolf Warriors Ⅱ)」が7月27日に公開され、中国の国策を反映した「主旋律映画」のイメージを覆して、大ヒットとなっている。同2作品は、興行収入が絶好調であるだけでなく、評判も上々。迫力ある戦争のシーンがある「建軍大業」では、3世代の役者が迫真の演技を披露している。「戦狼2」では、俳優・呉京が英雄「冷鋒」を演じる。多くの観客が、「主旋律映画がこんなにおもしろいとは予想外」との声を寄せている。広州日報が報じた。
雄大な場面の「建軍大業」VS米国式アクションシーン加わった「戦狼2」
「建軍大業」は中国人民解放軍建軍90周年を祝う映画作品。1927年に国内革命戦争に失敗した後、8月1日に中国人民解放軍が江西省南昌で武装蜂起を起こし、中国共産党がリードする人民軍隊が成立するまでの道のりをリアルに描いている。南昌起義、三河■戦役(■は土へんに貝)、秋収起義などの戦闘シーンだけでも3000コマほどあり、連続する爆破のシーン、ハラハラドキドキの戦闘シーンに観客らは「大興奮!」と声を上げている。
一方、第1作が大ヒットとなった「戦狼2」は、制作費や人員の投入が前作よりさらに増し、各シーンもレベルアップしている。「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」でスタント・コーディネートをしたサム・ハーグレーヴが同作品の製作に加わり、アクションシーンが世界レベルになっている。映画の冒頭には中国の特殊部隊がソマリアの海賊の襲撃を受けて、多くの血が流れる戦闘シーンが6分も続く。呉京(ウー・ジン)演じる「冷鋒」は、必死に海賊との戦闘を繰り広げる。
見所は戦闘シーンだけではなく、同作品ではハリウッド大作ばりの戦争シーンも次々に展開される。政府軍と反乱軍の激しい対戦では、歩兵用アサルトライフルAK47や無人機なども登場。最後に呉京は、59D式戦車を巧みに操縦し、呉剛(ウー・ガン)や張翰(チャン・ハン)と力を合わせて、反乱軍の戦車を次々に撃破する。それらのハラハラドキドキのシーンに、観客らは息つく暇もないほどだ。
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