▽電子マネー利用者はセキュリティを懸念
ソーシャル・ネットワーキング・サービスでのなりすまし、ショートメッセージ型トロイの木馬、キャプチャのだまし取りによる電信詐欺などは、「電子マネー」利用時に多くの人が懸念する最大の問題点だ。末端の調査活動を担当する警察関係者の話によると、「電子決済の取引の1件1件は追跡可能で、犯罪者はセキュリティの隙間を利用して情報を盗み取ったり他人になりすましたりする。キャッシュレス消費をする人が知らない間に、口座番号が読み取られ、自分のお金がネットワークの世界で一瞬にして消滅することもある。かえって現金の方が相対的に安全だ」という。
宋副所長は、「キャッシュレス化は現金の使用を徐々に減らしていく長いプロセスだ。中国では今はまだキャッシュレス社会に完全に移行する条件は整っていない」との見方を示す。デジタル通貨が依拠する基層技術にはセキュリティと実用性の両面でやるべきことがたくさんあり、新しい決済メディアは既存の取引・精算・決済システムを再編し改良する必要があり、関連の金融インフラの建設にはしばらく時間がかかるとみられる。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年8月3日
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