華科大同済医学院の栄養専門家で湖北省栄養協会秘書長の楊雪鋒・准教授は、「味覚だけでは、塩分の多い少ないは分からない。もともと、食品の甘さだけでは、『美味しさ』は引き出せない。食品を口にして美味しさを感じるか否かは、塩の作用によるところが大きい。塩分は、塩辛い食べ物だけに含まれているわけではない。アイスクリーム、ケーキ、パン、干し梅などにも、大量の塩分が含まれていることが多い」と指摘した。健康時報が伝えた。
楊准教授の談話内容は次の通り。
「口当りを良くするため、スイーツに含まれる塩分は少なくない。チーズや蒸し菓子を作る過程で、発酵段階に入る前に、表面に塩を撒いて『塩漬け』状態にする。これは、発酵・貯蔵プロセスで避けては通れない工程だ。それらを食べる時には、塩の味は濃厚な甘みによって包み隠される。干し梅100グラムには約8グラムの塩分が含まれている。この量は、私たちが1日の塩分摂取量の上限をすでに上回っている」。
「甘みに覆い隠された状態で、私たちは知らないうちに多くの塩分を摂取していることが多い。ある実験で、1%から2%の濃度の塩水に10%の糖を加えると、塩味がほぼ感じられなくなることが判明した。『糖醋排骨(スペアリブの甘酢煮)』や『魚香肉絲(細切り肉の炒めもの)』など、多くの甘じょっぱい料理の塩分濃度は、食べた時に感じるよりさらに高い場合が多い」。
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