財テク商品を購入した経験のある肖さんは、「中国人はゴールドに特別な思いがある」と語る。肖さんが今年、妻に準備した「七夕」ギフトはテンセント社のゴールドお年玉。ゴールドのミリグラム数は520、999、1314、3344などロマンチックな意味を持つ数字を組み合わせており、数字によってそれぞれ形の異なるバラのデザインとなっている。
上海で金融関係の仕事に就いている陳さんは、「花束や食事などのように一回限りで終わってしまう消費と異なり、七夕お年玉は社交性があるばかりか、財テクの機能も兼ね備えている」と語る。
そのほかにも、金融機関の「光大雲富」は「七夕」当日に、銀行預金金利より高い初心者向けの予定年収益率6.7%の財テク商品を打ち出した。また、興業銀行は「七夕」特別預金証書を打ち出し、祝日の記念を残したい人々に一種の選択肢を提供。財テク機能も兼ね備えているため、消費者から広く注目された。
▽個人の好みをさらに満足させるような消費ニーズの多様化求められる
京東のデータによると、七夕ギフトによる消費額のトップ10は、広東、北京、江蘇、上海、四川、浙江、山東、河北、湖北、河南だった。
広東の消費総額は全国首位で、「80後(1980年代生まれ)」が全体の45%を占めて主な消費層となっており、キャンドルと女性用バッグが最も好まれるギフトだった。北京は全国二位で、消費者の年齢は26-45歳が76%を占め集中しており、コスメ、服飾、腕時計、アクセサリーがギフトとしてよく購入されていた。
広西チワン自治区、雲南、海南、河南、陝西などの消費額は昨年の1.7倍に、貴州、甘粛、チベットは昨年の1.8倍、新疆ウイグル自治区は昨年の1.9倍に達した。時計やコスメ、贅沢品や花のほかに、各地にはそれぞれの特徴が見られた。チベットで一番売れているのはベビー用品、甘粛省ではスポーツウェア、貴州省ではイヤホン、河南省ではぬいぐるみが人気だった。
中国貿易促進会研究院国際貿易研究部主任の趙萍氏は、「一人あたりの収入レベル向上とともに、人々は次第に他人に見せるための消費よりも、より個人のニーズと好みを満足させることを優先するようになってきており、これは消費者の消費潜在力をさらに一歩解放させることになる」と分析している。
また、北京青年商会副秘書長梅峰氏は、現在の若者は自分の個性を表現する商品を求めることを好み、コストパフォーマンスも彼らが重視する要素であると指摘した。(編集HQ)
「人民網日本語版」2017年8月30日
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