ボランティア解説員は仕事が辛いわりに給料も出ないが、朱さんは「定年後は自分の好きなことやりたかった。博物館に来なかったら、老人合唱団に入っていたかもしれない」と話す。優れた解説をしようとしたら、決まった説明を覚えるだけでは全然足りないので、大量の本を読まなければならなかったという。そんな彼の読書リストには、「中華文明史」、「A Global History」、「中国陶磁」、「中国書画」、「中国古代建築」など様々な分野の書籍が挙げられている。このほかにも、彼は専門家の講座もよく聴講しに行き、常に新たな知識を取り入れようとしているということだ。
朱さんは常にボランティア解説員としての本分を守ってきている。今では人々から「朱先生」と呼ばれる彼だが、「あくまでアマチュアなので、専門家とは比較にならない」と謙虚な態度を崩さない。
今後について、朱さんは笑顔を浮かべながら、しばらくは「定年」するつもりはないと答え、「少なくとも故宮誕生600周年の2020年までは続けたいし、体力さえ続けば、故宮博物館設立100周年の2025年までも続けたい。博物館は生涯学習にふさわしい場所だ」と述べた。(編集HQ)
「人民網日本語版」2017年9月6日
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