油あかにまみれた路地を抜けると、そこには「故郷」の風景が。
四川省成都市にある大世界商業広場の油あかにまみれた路地を抜けると、外にむき出しになった厨房の排気管からスーツを着た矢崎さんと彼の同僚に向かって油まじりの煙を吐き出していた。彼らはそんなことを全く気にした様子もなく、慣れた様子で道を曲がり、路地の奥にある居酒屋の扉を開けて中へと入っていった。(文/写真:康康。成都商報掲載)
いつものように矢崎さんは座ってからサラダ、たこ焼き、手羽先、餃子などのおつまみを注文した。もちろんビールも注文している。しかし、「朝日」しか飲まない同僚とは違い、矢崎さんはいつも最初に「青島」を注文する。この日本式居酒屋の青島ビールは彼だけのためにあるといえる。
矢崎さんはビールを飲み、生放送の日本のテレビ番組を見る。このように、故郷にいるかのようなぬくもりを感じながら、異国の地で平凡な一日を過ごす。
同市で働く矢崎さんや他の日本人にとって、大世界商業広場にあるこの日本式居酒屋は異国の地で彼らの心を癒してくれるオアシスのような存在だ。
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