中国インキュベーター創業30周年座談会・双創サミット(武漢)で発表された情報によると、インキュベーターを卒業した上場企業は1871社に達し、これらの企業の時価総額は計2兆7000億元(1元は約16.90円)にのぼる。科技日報が伝えた。
中国では1987年に、初のテクノロジー企業インキュベーターである武漢東湖新技術創業センターが設立された。こうしてインキュベーターが武漢から全国に広がった。中国科学技術部(省)たいまつハイテク産業開発センターの張志宏主任は、「中国の起業・インキュベーション事業は30年に渡り、波乱万丈の発展の道を歩んだ。中国らしい起業・インキュベーション体制を形成し、国家革新体制の重要な一部になった」と述べた。2016年に中国科学技術部(省)の統計に盛り込まれたハッカースペースは4298社、インキュベーターは3255社に達し、通年で40万社弱のベンチャー企業にサービスを提供し、ベンチャー投資930億元を導入している。
インキュベーターから離れたテクノロジー企業は、2016年末までに計8万9000社に達した。うち上場企業は1871社で、創業ボードの上場企業の6分の1、全国中小企業株式譲渡システム「新三板」の上場企業の10分の1を占めた。これらの上場企業の時価総額は計2兆7000億元にのぼる。軟通動力、科大訊飛など有名な上場テクノロジー企業が生まれた。
中国科学技術部たいまつセンターインキュベーター管理所の陳晴所長によると、中国の起業・インキュベーションは発展の模索、力強い発展、急激な発展という3つの段階を踏まえた。
第13次五カ年計画期間中(2016−20年)に、全国インキュベーターを1万社以上とし、海外インキュベーターを100社設立し、300万人分の雇用機会を創出し、上場企業を2000社育成する。陳所長は「中国のインキュベーターの規模と数はすでに世界一になっているが、サービス能力と質は先進国との間に大きな開きがある。第13次五カ年計画期間中の取り組みにより、我々はインキュベーター強国を形成し、革新型国家を建設するため貢献する」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年9月19日
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