ヴィンダ・インターナル(維達国際)がこのほど発表した「2017年国民家庭親子関係報告」によると、「80後(1980年代生まれ)」や「90後(1990年代生まれ)」の親が子供と意思疎通をする方法は、彼らの親以上の世代とは明らかな変化が生じている。彼らは権威主義と袂を分かち、子供との平等なコミュニケーションを好み、子供に対する愛情表現をオープンに行うことを好む傾向がある。中国新聞網が伝えた。
「80後」、「90後」は、中国で一人っ子政策が実施された後の初代「一人っ子」で、中国が豊かで開放され、生き生きと発展した時代に成長した。「自己中心的」、「分かち合いの精神がない」、「最も孤独な世代」などと評価されてきた彼らが今や、子供を持つ中国家庭の主流層となりつつある。
調査によると、「双独(夫婦いずれもが一人っ子)」の家庭は、家族に対する愛情をよりオープンに表現する傾向が高い。彼らの59%が、「子供をキスするし、『愛しているよ』と口に出して言う」と答えた。また、54.9%は、「子供に対しては、『非常に辛抱強い』もしくは『まあまあ辛抱強い』態度で接するべき」としており、「単独(夫婦のいずれかが一人っ子)」家庭より7%高かった。この割合は、「非独生(夫婦いずれもが一人っ子ではない)」家庭では平均18.2%だった。
多くの新生代の親は幼いころから、「大人の話に子供は口を挟んではならない」と言われて大きくなったが、自分たちが親になると、個性を重視する彼らは、自分たちの親とは違う考え方を持つようになった。調査によると、子供に関する決定を下す前に、働く母親であれ専業主婦であれ、子供自身の意見に耳を傾けることは「極めて重要」と考えていた。このうち、フルタイムで働く母親の約3割は、「子供と話し合ったうえで決める」と答えた。子供と意見が食い違ったときには、「80後」の親の42%と「90後」の親の34.6%が、「子供と一緒に結論を出す」と答えた。「激励、意思疎通、尊重」は、新世代の親が最も進んで利用する、子供とのコミュニケーションの方法となっている。
このほか、子供の知力向上のための消費は新世代の中流家庭にとって、新たな消費の特徴となっている。このうち、「収入20万元(1元は約17.1元)から50万元」および「50万元以上」の中流家庭のうち、「子供の知力向上のための消費は、絶対に節約できない」と考える家庭の割合は5割を上回り、早期教育ツール、おもちゃ・楽器などが、消費の新ブームとなっている。働く母親の18.4%は、「子供の教育のためなら、自分のポケットマネーを使うのも厭わない」としており、「爆買い」の状況で、子供のお金に対する知識が育まれている。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年9月22日
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