国内初となる病院内の24時間開館図書館が、このほど北京東区児童病院に開設されることになり、年内にオープンの予定という。病院で診察を受けた子供の患者およびその保護者や病院の近くに住む住民は、この図書館で本を借りることができる。また、同図書館は、北京市公共図書館「共通利用カード」サービスネットワークに組み入れられ、全市規模で貸出・返却ができる。北京青年報が伝えた。
10月29日午後、王府井書店の店内で、慌ただしく図書を購入している子供たちの姿があった。子供たちは保護者に付き添われ、書店2階にある児童書コーナーで、それぞれお気に入りの本を選んでいた。4歳になる石くんは、記者に対し、「一番好きなものは恐竜。だから、恐竜に関する本をいくつか選んだ」と話した。物語本が大好きという萌萌ちゃん(5)の買い物カートの中には、「ペッパピッグ」などのお話の本が入っていた。
今回の購入は、初めて病院内に開設される24時間開館図書館の準備のためだ。購入の手伝いを子供に依頼したのは、図書館が置かれる北京東区児童病院では、図書館の「中心的な読者」はまぎれもなく子供たちであるためだ。
朝陽区図書館は、北京東区児童病院内の24時間開館図書館の開設に向け、図書を提供した。朝陽区図書館の謝剛・副館長は、「本日購入した図書は、統一コードを用いて、すべて図書館の書庫に入れられる。子供たちは図書館共通利用カードを使って、それらの図書を借りることができる」と話した。朝陽区図書館は、図書以外に、セルフ貸出機などの図書館設備・資源も提供する予定という。病院側は、書棚や図書を購入し、図書館エリアの全体設計や装飾を手掛ける。
東区児童病院の関係者は、「図書館の総面積は約2400平方メートルで、蔵書数は約2千冊に達する見込みだ。図書は主に、有名的な児童書と親子で楽しめる書物が中心となる。子供の患者や保護者のマイナス感情をやわらげ、スマホ依存を減らすことが目的の一つ。もう一つの目的は、地域住民にも開放して、誰もが気軽に本を借りられるようにすることだ」と話した。24時間開館図書館は年末にオープンの予定。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年11月2日
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