第19回党大会後、中国の指導者が初めて国際的な多国間会議に出席する。習近平国家主席は10、11両日にベトナム・ダナンで開かれる第25回アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席する。中国新聞網が伝えた。
相次ぐ「ブラック・スワン」事件、反グローバル化と保護主義の台頭、世界経済の成長力不足……世界を悩ますこうした問題には、APEC参加国・地域も直面している。太平洋両岸に及び21の参加国・地域を擁するAPECの今回の首脳会議に、世界が注目している。
習主席は10、11両日に他のAPECエコノミーの首脳と共にベトナム中部の港町ダナンに集まり、アジア太平洋協力発展の大計を話し合う。
習主席の日程は相変わらず多忙だ。わずか1日半の間に、APEC・CEOサミットで基調演説を行い、2段階のAPEC首脳会議及びワーキングランチ、APEC首脳とASEAN首脳の対話、APEC首脳とAPECビジネス諮問委員会(ABAC)代表の対話に出席し、関係するエコノミーの首脳と会談する。
世界経済ガバナンスはどこへ向かうのか。APEC北京会議ではアジア太平洋自由貿易圏のプロセス入りを推し進め、APECリマ会議では開放型経済の構築継続を指摘し、G20杭州サミットではイノベーション・活力・連動・包摂的発展の理念を提唱し、今年のダボス会議では経済グローバル化を揺るぎなく支持する力強い声を発した。習主席は中国の理念を説明し、中国の知恵を示し続けてきた。
阮宗沢・中国国際問題研究院常務副院長によると、今回のAPEC会議のテーマは「新たなダイナミズムの創出と共通の未来の促進」であり、このうち包摂的な成長やコネクティビティといった重点議題は、中国の理念と同じ流れを汲む。
中国政府側は最近、会議の成果について3つの期待を明らかにした。第1に、共にアジア太平洋の開放的発展という大きな方向を維持し、積極的かつプラスのメッセージを対外発信して、開放型世界経済にプラスのエネルギーを注ぐ。第2に、共にアジア太平洋発展の新たな原動力を掘り起こし、アジア太平洋コネクティビティ・ビジョンの実行を推し進め、構成国・地域の実体経済の発展を促進する。第3に、共に将来の協力の新たなビジョンを描く。
「中国側は引き続き各者と共にアジア太平洋経済協力の安定した前向きな発展を後押しし、アジア太平洋と世界の発展・繁栄を促進する」。李保東外交副部長(外務次官)は先日国内外メディアにこう語った。
すでにAPECはアジア太平洋地域で最もハイレベルで広範かつ影響力を備える経済協力体制となっており、世界人口の40%をカバーし、世界経済の60%、世界貿易総額の48%を占めている。
第19回党大会には165カ国・452の主要政党から855件の祝賀の電報や書簡が寄せられた。王帆・外交学院副院長によると、これらはまさに世界中が中国共産党に注目していることの表れだ。各者は世界最大の政権党の重要な会議が中国にどのような進歩をもたらし、世界にどのようなチャンスをもたらすのかを知ろうと切望している。
王氏によると、習主席は全世界の期待に応えて今回のAPEC会議その他国際的な場で中国の特色ある社会主義の新時代の歴史的位置付け、基本方策、発展の青写真を詳しく説明し、中国の発展がアジア太平洋と世界にもたらす新たなチャンスを紹介し、アジア太平洋の発展と繁栄に中国の原動力を注入する。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年11月7日
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