習近平中共中央総書記(国家主席)が12~14日、ベトナムとラオスを公式訪問する。今回の訪問は第19回党大会の成功裏の閉幕後初となる党・国家最高指導者の外国訪問であり、新たな歴史時期におけるベトナム・ラオス両国との関係発展、及び周辺諸国との協力・ウィンウィンに新たなチャンスをもたらし、新時代の中国の特色ある周辺外交の新たな境地、新たな姿を示すものだ。(文:阮宗沢・本紙特約論説員、中国国際問題研究院常務副院長。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
習総書記はベトナム共産党機関紙「ニャンザン」への寄稿「中越友好の新局面を開く」で「われわれはこれまでのいつにも増して手を携えて協力し、強国富民の夢を共に追うことを必要としている」と強調した。中越両党・両国の最高指導者が年内の相互訪問を実現したことは、両国が両国関係を非常に重視していることの十分な表れだ。現在中越包括的・戦略的協力パートナーシップは力を発揮する好機を迎えている。両国は発展戦略を緊密に連携させ、「一帯一路」(the Belt and Road)と「両廊一圏」の建設を共同で推進し、インフラ整備、経済・貿易、生産能力、国境を跨ぐ経済協力区、農業など重点分野の協力で実質的進展を得ており、両国民の獲得感は高まっている。ベトナムにとって中国は13年続けて最大の貿易パートナーとなり、中国にとってベトナムはASEAN諸国で最大の貿易パートナーであり、2016年の二国間貿易額は1000億ドル近くに達した。両国は陸地と北部湾(トンキン湾)の境界画定問題を友好的協議で解決し、溝を適切に扱い、管理・コントロールし、両国の共同発展、地域の平和・安定に有利な環境を築いた。
中国ラオス両党・両国上層部は交流を継続している。習総書記はラオス訪問時、ブンニャン・ウォーラチット書記長(国家主席)、トンルン首相、パニー・ヤートートゥー国会議長とそれぞれ会談し、伝統的友情の発揚、政治的相互信頼の強化、戦略面の意思疎通の強化、実務協力の深化について踏み込んで意見交換し、新時期の中国ラオス関係の発展について全面的な計画を立てる。近年双方の「一帯一路」の枠組での協力はまさに勢いづき、経済協力は分野を広げ続け、方法を日増しに多様化し、基礎をたゆまず強固にしている。両国は中国―ASEAN、瀾滄江―メコン川の枠組での互恵協力も積極的に推し進めている。象徴的意味を持つ総延長400キロ余りの中国ラオス鉄道が着工した。
新時代に入った中国は必ずやベトナム・ラオス両国との包括的協力の拡充・強化に大きな将来性をもたらす。中国の特色ある社会主義建設の輝かしい成果はベトナム・ラオス両国が自らの現代化発展の道を探るうえで有益な参考となる。中国と周辺諸国は戦略的に頼り合い、周辺の安定と繁栄は中国の発展に寄与し、中国の発展は周辺諸国の平和と繁栄を力強く促進してきた。新時代の中国の特色ある大国外交の総目標は人類運命共同体の構築を後押しすることであり、これは周辺諸国から始まる。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年11月14日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn