中米の共通認識形成は世界の繁栄を促進

トランプ米大統領が8日～10日、中国を公式訪問し、両国首脳の交流が注目された。（文：蘇暁暉・中国国際問題研究院国際戦略研究所副所長。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載）

今回の訪問は非常に重要な時機に行われた。トランプ大統領は第19回党大会の成功裏の閉幕後、初めて訪中した外国の元首だ。トランプ大統領は習近平氏の中共中央総書記再選を祝し、中国経済発展の成果を称賛した。習近平国家主席はトランプ大統領に中国経済・社会発展の現状と第19回党大会の重要な成果を紹介した。

両国首脳は共通認識を形成し、中米関係が両国民の幸福に関わり、世界の平和・繁栄・安定にも関わること、中米両国にとって唯一の正しい選択は協力であり、ウィンウィンであって初めてより良い未来に通じることを指摘した。

首脳外交は両国の実務協力の実施を後押しした。両国首脳の積極的な交流、政府間関係の順調な推進、互恵的開放政策のたゆまず実施によって、両国企業界は協力への自信を強めた。会談後、両国首脳はエネルギー、製造業、農業、航空、電気、自動車分野のビジネス契約・相互投資協定の署名に立ち会った。トランプ大統領訪中時に両国が署名したビジネス契約・相互投資協定の総額は過去最高の2500億ドルに達し、世界の経済・貿易協力の記録も塗り替えた。両国首脳は引き続き互恵・ウィンウィンの中米経済・貿易協力に尽力し、他の各分野の交流・協力も促進する考えを表明した。

両国首脳は重大な国際問題、地域問題、グローバルな問題についても意思疎通し、共に問題の適切な処理と解決を後押しし、世界と地域の平和・安定を促進することが両国共通の努力の方向となった。朝鮮半島核問題では、朝鮮半島非核化目標を再確認すると同時に、対話と交渉による問題の解決を強調した。

両国首脳は緊密な意思疎通を継続する意向を改めて表明した。順調な上層部交流は両国の相互信頼を強化した。これは誤った判断を防ぎ、深い協力を促進する助けになる。首脳外交に先導され、中米関係の新たな青写真がゆっくりと広げられた。（編集NA）

「人民網日本語版」2017年11月10日