エアバックの破裂問題により多くの消費者が負傷し、自動車メーカー各社による大規模なリコールが生じたタカタは破産申請を余儀なくされているが、このほど新たな身売り先が名乗りを上げている。証券日報が伝えた。
海外メディアの報道によると、寧波均勝電子傘下の子会社「キー・セーフティ・システムズ(KSS)」が米国でタカタ買収の関連文書を提出し、その取引額は15億8800万ドルとなっているという。
均勝電子は11月11日に、取引はまだ交渉段階であり、すべての協議書への署名を終えてはじめて、今回の買収を完了することになると表明した。
招商証券の汪劉勝アナリストは、「順調に進めば、KSSはタカタの20%のシェアを手にし、市場シェアで世界2位になる。これにより均勝電子が新たな業績を記録することになる」と話した。
しかし自動車アナリストの顔景輝氏は、「KSSのタカタ買収で最も重要になるのは、コア技術の把握だ。これができなければより大きなプレッシャーに直面する」と指摘した。
ところが6月26日に発表された公告によると、今回の双方の買収意向は、タカタの相安定化硝酸アンモニウム(PSAN)インフレーター以外の資産に向けられたもので、タカタの「問題エアバッグ」の関連事業は含まれないことになる。
均勝電子の広報担当である陳陽氏は、「当社がKSSを通じ資産を買収し、タカタの破産管理委員会に支払われる。委員会は自ら賠償と訴訟の処理を行う。タカタ側が今後いかにエアバックのリコールを処理するかについては、当社とは関係がない」と話した。
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn