「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)の発案者である阿里巴巴(アリババ)集団の張勇最高経営責任者(CEO)は、10日前に行われた「ダブル11」の記者会見で、今年の業績予想は打ち出さなかったものの、「今年の『ダブル11』は技術が駆動するビジネスの世界的な共同作業になる」と終始強調していた。張CEOが人類史上最大規模のビジネスの一大共同作業と定義したこのイベントの成果が明らかになった。売上高は1682億元(1元は約17.1円)に上り、取引範囲は世界225ヶ国・地域に広がった。中国新聞社が伝えた。
▽中国のイベントから世界的共同作業へ
張CEOは、「『ダブル11』を始めた時、淘宝(タオバ)の規模がまだ小さく、何かやって自分たちのことを覚えてもらえたらと考えていた」と振り返った。
それから時は流れ、「ダブル11」は今や9年目を迎えた。何かやろうと思ってやってみた結果の取引額は5200万元だったが、今年は1682億元の業績を上げ、「ダブル11」の取り組みは中国での一大実験から世界的な共同作業へという変化をすでにくぐり抜けている。
天猫のまとめたデータをみると、「ダブル11」が動員した中国人は6億人を数え、総人口の43%を占めた。ブランド企業の背後には6500万人を超える製造業の従業員がいる。卸売・小売業界で働く人は1億2千万人。宅配便の配達員300万人以外に、中国の物流・倉庫・郵政システムには1千万人を超える関連サービスの従業員がいる。さらにアリババプラットフォームに出店する中小企業や特色ある農家があり、アリババのシステム運営を支えるエンジニアなどの技術保障担当者がおり、少なくとも2億2千万人が天猫にサービスを提供し、中国の雇用者総数7億7千万人の29%を占めている。
過去数年間の「ダブル11」は、中国の決済・物流サービスを提供する企業にとって最重要イベントだったことは間違いなく、今年は「ダブル11」がもはや中国だけのものではなくなった。
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