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卒業の条件は「マラソン10回完走」 多様化する大学のカリキュラム革新 (3)

人民網日本語版 2017年11月17日14:27

〇カリキュラムのイノベーションは、受けを狙ったパフォーマンスか?

多種多様の新しい試験が設けられることについて、一部のネットユーザーは、「これは、大学のカリキュラム・評価体系のイノベーションであり、奨励・普及すべきだ」と高く評価している。一方、「これは受けを狙った大学の派手なパフォーマンスに過ぎない。学生の間で受け入れられ、全面的に発展するとは思えない」という疑問の声も挙がっている。

中国教育科学研究院の儲朝暉・研究員は、「マラソン完走、野菜栽培、ダイエットだけではなく、他の科目を開設している大学もある。これらの科目の善し悪しを評価するためには、まず、学生が学び成長していくプロセスで必要であるか否かを見極める必要がある。必要であれば、その科目に対応した授業を開設するのは理にかなっている。キャンパスライフが充実した、バラエティに富むものであるためには、さまざまな方法による表現方法が必要だ」との見方を示した。

浙江農林大学農学院党委員会の朱軍・副書記は、「我々は、畑を農学専攻の学生のクラスに分配し、彼らが農作業に参加し、農作物を収穫するよう指導している。この試みは、かなり手ごたえのある成果が得られた。学生たちの労働意欲が高まっただけではなく、農作物に対する彼らの理解が深まり、労働の基本技能を身につけることができた。『春に耕し夏に草取りをし、秋に取り入れ冬に蓄える』という一連のプロセスが、生活の中に根付くことが可能となり、同時に学びを得ることができた。これは一つの実践であり、自然に寄り添ったライフスタイルでもある」とコメントした。

合肥学院公共体育教学部の許大慶主任は、「この実践を続けていくならば、それは決して形だけのパフォーマンスにはならない。たとえば我々は、キャンパスの体育管理をさらに改善するという目的から出発したのであって、受けを狙ったわけではなく、学生からの反応を見ても、確実に効果があがっている。日常生活の中で、いかにして学生たちに健康的な習慣を根付かせるかということが大切なポイントだ。この試験を設けた背景には、学生が4年間の大学生活の中で長距離走という運動習慣を身につけることで、自身の身体的素養を高めると同時に、キャンパス内に健康的なライフスタイルを奨励するムードを創造するという目的があった」と話した。(編集KM)

「人民網日本語版」2017年11月17日


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