▽伝承―「人の問題」は文化遺産保護作業が直面している重要な挑戦
同フォーラムでは、多くの専門家が、文化遺産の伝承において、人材がまだ不足していると指摘した。
人材は文化遺産伝承のコア要素となる。故宮博物館古建部の趙鵬副主任によると、「人の問題」は現在文化遺産保護作業が直面している主な障害であり挑戦であるとしており、敦煌研究院王旭東院長は、人材グループの建設は専門家だけに限るべきではなく、一般の人々にもすそ野を広げていき、社会全体が共に文化遺産を保護する姿勢を形成させるべきだとアドバイスした。
また、文化遺産の保護と伝承には多元的な普及教育が不可欠となる。王旭東院長は、文化遺産の普及と教育は遺産自体だけではなく、科学技術にも頼り、デジタル資源とデジタル展示モデルを通じて、観光客に対して普及教育を行い、積極的に宣伝展示活動を開催し、文化遺産を人々の生活と融合させるべきだとの見方を示した。
文化遺産を継承していくポテンシャルを高め、文化遺産の多元化を実現していくには、伝播のルートを開拓し、伝播の媒介を多様化する必要もある。そのほか、文化遺産の面白さを増やし、文化遺産が備えている歴史的記憶と文化的価値、人的文化的精神を生き生きと伝えていくべきだ。
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