外交・領事部門が発表した最新情報によると、2018年1月3日の時点で、中国の普通パスポートでビザ免除あるいはアライバルビザによって入国可能な国家・地区は67ヶ国・地域に達していることが明らかになった。人民日報海外版が報じた。
最新の各国のビザ緩和政策は以下の通り。
●ルワンダ政府は、今年1月1日より、中国を含むあらゆる国の国民を対象としたアライバルビザの適用措置をスタート。
●1月16日から、中国とアラブ首長国連邦(UAE)はビザの相互免除政策をスタート、普通パスポートを所持する中国人観光客は、最長30日までノービザでUAEに滞在可能に。
●在中国ガボン大使館は、2017年10月より、一方向措置により、中国を含むG20メンバー国家の国民が指定口岸(国境)から入国する場合のアライバルビザ適用措置を実施。
●中国とボヘミア両国はビザ相互免除協定をすでに締結し、2018年に実施される見込み。
2017年より中国人がノービザあるいはアライバルビザで入国可能な国家・地区に、バルバドス、セントクリストファー・ネイビス、セルビア、チュニジア、カタール、ガボンの新たに6つが増えた。
韓国政府も、今年2月に開催されるピョンチャン(平昌)冬季五輪に向けて、中国人観光客を対象とした条件つきのビザ免除政策を実施している。1月初めから3月31日まで、過去5年間に韓国への渡航経験がある、あるいは中国の指定旅行代理店を通じて冬季五輪のチケットを購入した中国人観光客は、最長15日間ノービザで韓国に滞在できる。
携程網のアウトバウンド担当者は、「各国のビザ政策が調整される頻度は、目に見えて高まってきている。各国はそれぞれ、中国人を誘致し、中国人観光客の渡航をますます便利にするため、ビザ緩和政策を実施している。春節(旧正月。今年は2月16日)まであと1ヶ月余りとなり、ビザ申請手続きや海外旅行の申し込みがピークの時期を迎えている。各国のビザ緩和政策により、今年の春節連休の海外旅行ブームがさらなる高まりを見せている」と語った。
旅行関連サイトのビッグデータによると、春節連休中に旅行に出かける中国人観光客の6割以上は、海外旅行を予定している。特に、最近ビザ緩和政策が実施された国・地域を訪れるツアーは、申込が急増しており、キャンセル待ち状態の商品もある。携程網が発表した「2018年春節ビザ免除・アライバルビザ実施旅行目的地人気トップ10」は、順に、タイ、ベトナム、インドネシア、モルジブ、モーリシャス、モロッコ、カンボジア、スリランカ、アラブ首長国連邦、エジプトとなっている。地域別でみると、東南アジア諸国・地域の占める割合が最も高く、タイは断然トップとなっている。携程網を通じてアライバルビザで海外に出かける観光客の間でも、タイの人気が最も高かった。アイランドリゾートも、中国人観光客が「思い立ったらすぐに出発」が可能な人気の目的地で、特に、プーケット島やサムイ島、モルジブ、バリ島、モーリシャスの人気が高い。
とはいえ、春節連休の海外旅行で、「思い立ったらすぐに出発」をやみくもに実行するのは考えものだ。旅行専門家は、「一部の国家は、ビザ免除・アライバルビザ実施政策を完全に実施している訳ではない。たとえば、マレーシアやベラルーシ、ウルグアイの『ビザ免除』やフィリピンの『アライバルビザ』には、一定の条件や制約が設けられている。到着時に入国を拒否されることがないよう、それらの条件に基づいて準備を進め、必要手続きを行わなければならない。また、ツアーの一員として入国することを条件にビザ免除を実施している国もある。たとえば、ロシアは、ツアー客に限りビザを免除している。このほか、クルーズ船によって入国する外国人にビザ免除措置を講じている国もあり、航路の選択肢も多い」と注意を喚起している。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年1月15日
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