フィリピンのドゥテルテ大統領はこのほど、「マニラ市内に設置された慰安婦像は、国内の慰安婦被害者およびその家族の『自由』を象徴するものである」とコメントした。シンガポール聯合早報の報道を引用して環球網が伝えた。
フィリピンのドゥテルテ大統領はメディア取材に対し、「今月9日にフィリピンを訪問した野田聖子総務相と会談した際、野田氏から、マニラに慰安婦像が設置されたことについて『大変遺憾に思う』という発言があった。だが、慰安婦像の設置は、フィリピンの憲法と法律に違反するものではなく、日本にそれを干渉する権利はなく、阻止することもできない」と強調した。
慰安婦像の設置が、日本とフィリピンの関係に溝を作る行為であるとして、日本側が撤去を求めていることについて、ドゥテルテ大統領は、「慰安婦像の扱いについては、現時点では、国家レベルの問題にまで上がってきておらず、マニラ政府に処理を任せる」としている。
慰安婦被害者の権益を守るフィリピンの女性団体「ガブリエラ(Gabriela)」は、慰安婦像の撤去を求める日本政府の言動を非難し、「日本が問題の解決を望むのであれば、日本人が慰安婦を強制連行した歴史を認め、正式に謝罪すべきである。慰安婦像の設置についてフィリピン政府に圧力をかけることは、問題を解決するどころか、問題をさらに深刻化させることになる」としている。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年1月19日
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