英キングス・カレッジ・ロンドンの研究から、十分な睡眠で糖質摂取量が自然に減り、より栄養価の高い食べ物を選ぶようになり、体重のコントロールにも効果的であることが判明した。新華社が伝えた。
研究チームは、普段の睡眠時間が7時間未満で、体重が正常範囲にある実験ボランティア42人を募集した。彼らを無作為に2つのグループに分け、1番目のグループに対しては、寝る前のカフェイン摂取や食べ過ぎやお腹を空かせた状態での睡眠を避けるなど、睡眠習慣の改善のための指導をした。2番目のグループは、その比較対象するグループとして結果を観察した。その結果、第1グループの被験者のうち、86%はベッドに横になっている時間が延び、50%は睡眠時間が延びた。飲食に関する記録をチェックすると、睡眠時間が長くなればなるほど、一定の時間が経過したのち、第1グループの被験者は、自然に甘い物や炭水化物の摂取量が減少し、1日あたりの糖分摂取量は、実験開始前に比べ約10グラム減った。比較対象したグループについては、このような変化は生じなかった。この研究結果は、「The American Journal of Clinical Nutrition (米国臨床栄養学誌)」最新号に掲載された。英デイリー・テレグラフ紙は、研究チームのリーダーを務めたウェンディー・ホール博士の談話を引用し、「睡眠時間の延長によって、糖質摂取量を減少できるようになる。ここで言う『糖質』とは、メーカーあるいは家庭で料理する際に食べ物に加えられた糖・ハチミツ・シロップ・果汁などに含まれる遊離糖(free sugar)を指す。この事実は、ライフスタイルを少し変えることで、飲食における人々の健康をさらに増進できることを裏づけている」と報じた。これまでの研究で、睡眠不足によって食欲を抑制するホルモンレベルが変化し、それによって食欲が増し、高カロリー食を好んで食べる傾向が高まり、肥満リスクが増加するという結論が導かれていた。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年1月17日
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