慰安婦被害者が死去、生存者は32人のみに

現地時間9月22日、米サンフランシスコ聖マリア広場で、慰安婦像の除幕式が盛大に行われた。これは米主要都市で初めて設置された慰安婦像となる（撮影•劉丹）。

日本政府に賠償請求し、最高裁で上訴を棄却された韓国人慰安婦被害者の宋神道さんが、日本で亡くなった。享年95歳。韓国市民団体が発表した情報を報道した台湾地区の「中央社」の記事を引用し、中国新聞網が伝えた。

宋さんが亡くなり、韓国政府に登録されている慰安婦の生存者は32人のみとなった。

宋さんは第二次大戦中に日本軍に従軍慰安婦として強制徴用され、7年にもわたり非人道的な扱いを受けた。宋さんは1993年4月に東京地方裁判所に提訴し、日本政府に正式な謝罪と賠償を求めた。

裁判は長期化し、東京地裁は1999年10月に判決を下した。宋さんの被害の事実を認めたが、日本政府への謝罪・賠償請求はすべて棄却された。

本件は最高裁まで続いた。最高裁は2003年、20年間の請求権がすでに時効となっており、日本には彼女が受けた苦しみに賠償をする法的義務はないことを理由に、上訴を棄却した。（編集YF）

「人民網日本語版」2017年12月20日