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朝鮮半島情勢の緩和基調を維持していくべき

人民網日本語版 2018年01月17日15:56

習近平国家主席は16日、米国のトランプ大統領と電話会談した。習主席は朝鮮半島情勢について見解を示し、双方は朝鮮半島問題について意思を疎通した。2017年1月のトランプ大統領就任以来、両国首脳は3回会談し、電話会談を重ねており、常に朝鮮半島問題を重要議題としてきた。(文:華益声・国際問題専門家。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

最近の朝鮮半島情勢をどう見るべきか。

第1に、朝韓関係は緩和基調を呈している。1月1日以降、朝韓は接触を重ね、9日には板門店でハイレベル会談を行った。双方は共同報道文を発表し、いくつかの議題について共通認識を示した。その後、朝韓の意思疎通は作業レベルに入り、すでに朝鮮側芸術団の訪韓について話し合っており、朝鮮の五輪参加についても検討する。現時点で交流は順調であり、朝韓共に協力に意欲を示している。これは両国共に「冬季五輪外交」を契機に接触と対話を行い、関係緩和を推し進め、朝鮮半島情勢の緊張を沈静化させたい考えであることを示している。

第2に、米国は対朝圧力の強化を望んでいる。米国は朝韓の接触を阻止せず、反対に情勢と圧力に迫られて会談に支持を表明しているが、朝韓会談は「五輪の範疇を超える」べきだと再三主張している。これは非核化問題で朝鮮に圧力を加えるよう韓国に要求するものだ。トランプ大統領は朝韓の公式会談再開について、米国が極限まで朝鮮に圧力を加えた結果だと言い立て、自らの功績にしてさえいる。米国はカナダと連携して「朝鮮半島の安全と安定」会議を招集したが、参加国の多くは60数年前の朝鮮戦争の「国連軍」メンバーであり、その意図は誰もが知っている。米側世論は中国側の「相互停止」案をほしいままに批判してすらいる。

第3に、朝鮮は強硬姿勢を示している。労働新聞は先日、韓国側が南北関係改善と朝鮮核問題の解決を同時に進めることに反対し、核放棄を拒絶した。また、米戦略兵器の周辺水域への展開を故意に緊張を激化するものだと非難し、米韓軍事関係を挙げて自らの安全保障上の懸念を強調した。

複雑で入り組んだ情報と各国の利益上の考えを前に、習主席は朝鮮半島情勢に対する中国の見解と立場を明確に指摘した。中国は団結の重要性を重ねて表明した。朝鮮半島の非核化実現であれ、平和・安定維持であれ、いずれも国際社会の共同努力を必要とする。国連のグテーレス氏も新年の挨拶で団結を呼びかけた。団結こそが世界をより安全にする。

中国は努力の方向を指し示した。習主席は意思疎通を緊密化し、信頼し合い、尊重し合い、協力を強化することを提案した。中国は朝鮮半島情勢の積極的な変化を大切にしている。中国側は一貫して平和と対話の促進に尽力しており、各国が共に努力して、ようやく得られた緩和基調を維持していくことを望んでいる。(編集NA)

「人民網日本語版」2018年1月17日

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