春節おめでとうございます。北京や保定で体験したこれから春を迎える人々のウキウキした高揚感と街中に響き渡る爆竹の音が思い出されます。
私は、この一月中旬に北海道の函館に行きました。日本人は雪の函館にはあまり行かないので静かな旅を期待していましたが、春節休暇の前にもかかわらず多くの中国人旅行者が来ていました。団体旅行客が中心でしたが、中には個人旅行と思われる若者が携帯電話のネット情報を指さしながら身振り手振りで道行く日本人に道を尋ねていました。私は、15年以上中国人留学生の支援活動をしていますが、昔は日本にいる留学生でも日本の地方都市に旅行に行くことは滅多になかったのが、今では中国から直接日本に旅行し、生の日本を感じ取っています。日本にも良い所もあれば悪い所もありますが、観光地では道案内からウオシュレットの使い方に至るまで中国語で表示していますし(時には意味不明の中国語もありますが)、何よりも日本人は親切で街行く人に道を尋ねても大抵身振り手振りで教えてくれます。
春節に限らず多くの中国の人達が日本を訪れありのままの日本を見れば、きっと日本が好きになってくれて、日中関係もより良くなると思います。
北京外国語大学北京日本学研究センター客員教授
日中関係学会・中国留学生交流支援立志会
杉本勝則
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